謝安4  脱走兵の扱い

文字数 316文字

謝安(しゃあん)さまが宰相となった頃に、
兵の脱走が発生した。

その多くは南塘(なんとう)に繋がれた
船の下などに隠れていた。

配下の一人が一斉検挙を進言。
しかし謝安さまは却下する。

「検挙では厳しすぎる。

 こう言った不満を抱いた者たちを
 再び帰順できるよう仕向けられる
 度量も示さずして、
 帝のおわす都の振る舞いと言えようか」



謝公時、兵厮逋亡。多近竄南塘下諸舫中。或欲求一時搜索。謝公不許、云:「若不容置此輩、何以為京都?」

謝公の時、兵厮は逋亡す。多きは近く南塘の諸舫中の下に竄る。或るものは一なる時にて搜索し求むを欲す。謝公は許さず、云えらく「若し此の輩を容置せざれば、何をか以て京都と為さんか?」と。

(政事23)



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