王献之4 淝水前前夜

文字数 205文字

前秦(ぜんしん)の天王、苻堅(ふけん)。その圧力が、
いよいよ強くなってきていた頃のこと。

いまだ会稽(かいけい)でキャッキャしていた
謝安(しゃあん)ではあったが、
あるとき王献之(おうけんし)に言うのだった。

「どれ、そろそろ奴らを
 取り除くために動こうかね」



符堅遊魂近境。謝太傅謂子敬曰:「可將當軸了其此處。」

符堅は近境に魂遊す。謝太傅は子敬に謂うて曰く「將に軸に當りて、其の此の處を了さんとすべし」と。

(雅量37)



謝万の失態直後でしょうね。
つーか「其の此の處」とかやめろ。
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