孫策1 志は果たせず
文字数 925文字
この人が長江を渡ってくるというので、
この陳逵と言う人、すっげえ弁が立つ。
この人と議論を交わして、
勝利できたらヒーローだ。
なので、みんなして
論戦を吹っ掛けようとする。
けど陳逵にしてみりゃ、
そんな気分にはなれない。
牛渚からは、古の英雄、
孫策が戦ったという
「孫策も、志を遂げられなかったのだよな」
みんなが静まり返る。
結局会合の間、
誰も議論を吹っ掛けられなかった。
陳林道在西岸,都下諸人共要至牛渚會。陳理既佳,人欲共言折。陳以如意拄頰,望雞籠山嘆曰:「孫伯符志業不遂!」於是竟坐不得談。
陳林道の西岸に在すに、都下の諸人は共に要えんと牛渚に至りて會う。陳が理は既にして佳かれば、人は共に言を折らんと欲す。陳は如意を以て頰を拄げ、雞籠山を望み嘆じて曰く:「孫伯符が志業は遂げざらんか!」と。是に於いて竟に坐せるは談ずるを得ず。
(豪爽11)
陳逵
孫策
こんな感じでしか出てきません。もう一話も似たようなノリです。
三国志の主役の一人ですね。
さて、原文にはどこにも桓温の話は出て来ない。のでここについて触れておく。豪爽編では、しばらく桓温さますげーを綴ったあとにこのエピソードをもってきてる。そして陳逵は桓温よりちょっと後の世代で、