兗州八伯 胡毋甫之と劉綏

文字数 572文字

兗州八伯。
正直、エピソードには恵まれていない。
阮放にいたっては、エピソードがない。
ひとまずここでは、
胡毋輔之(こむほし)劉綏(りゅうすい)を紹介しよう。


胡毋輔之は王敦(おうとん)から
王衍(おうえん)王澄(おうちょう)庾敳(ゆがい)クラスのすげえやつ、
と見なされていた人物である。

ほっとくと名言生産マシーンとなり、
後輩たちからボス的な存在として
仰ぎ見られていたそーである。


劉綏は、あの変わり者、劉宝(りゅうほう)の甥だ。

かれについては、庾敳(ゆがい)の弟である
庾琮(ゆそう)という人が語っている。

「その振る舞いそのものが
 燦然と輝く宝石のようだ」
であるとか、
「かれは千人の中にいても、
 百人の中にいても目立つね」
と。

実際のところ、王導(おうどう)さまが
あの王羲之(おうぎし)を褒め称えるにあたり

「お前のどこが、劉綏に劣るだろう?」

と、呼びかけていた。
それほどまでに、優れていたのだ。



胡毋彥國吐佳言如屑,後進領袖。
胡毋彥國の佳言を吐けること屑の如くし、後進の領袖たり。
(賞譽53)

劉萬安即道真從子。庾公所謂「灼然玉舉」。又云:「千人亦見,百人亦見。」
劉萬安は即ち道真が從子なり。庾公の所謂「灼然たる玉が舉」なり。又た云えらく:「千人は亦た見、百人は亦た見ゆ」と。
(賞譽64)

王右軍少時,丞相云:「逸少何緣復減萬安邪?」
王右軍の少き時、丞相は云えらく:「逸少は何ぞに緣りてか復た萬安に減ぜんや?」と。
(品藻28)



まーもうこの辺、これ以上何言えって感じではあるんですよね。参る。
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