王済3 馬キチ王武子1
文字数 351文字
馬のことなら何でも聞け、という勢いだ。
ある時王済、馬に
銭が連なる模様のついた泥除けを付けて
遠乗りをした。
やがて目の前に、川。
すると馬が足を止める。
日がな一日、進もうとはしない。
王済は言った。
「ははぁ、馬め。いっちょ前に。
泥除けを汚したくないんだな?」
そうして泥除けを外させてやると、
馬はたちまち川を渡るのだった。
王武子善解馬性。嘗乘一馬,箸連錢障泥。前有水,終日不肯渡。王云:「此必是惜障泥。」使人解去,便徑渡。
王武子は善く馬性を解す。嘗て一なる馬に乘り、連錢が障泥を箸く。前に水有り、終日、渡れるを肯ぜず。王は云えらく:「此れ必ずや是れ障泥を惜しみたり」と。人をして解去せしむるに、便ち徑ちに渡る。
(術解4)
なんだそれ(なんだそれ)
しゅき。