謝安1 ぼくの教育論
文字数 290文字
日々子供たちの教育に余念がない。
が、謝安さま、全然そこに
参加しようとしない。
たまりかねた奥様、遂に謝安さまに言う。
「おまえさま、どうしてあなたは
全然子供をしつけようと
なさらぬのですか?」
すると謝安さま、答えるよ。
「うむ、私の振る舞いすべてが
子への教育であるからな」
謝公夫人教兒。問太傅:「那得初不見君教兒?」答曰:「我常自教兒。」
謝公の夫人は兒を教う。太傅に問うらく「那んぞ初にも君は兒を教うるを見ざるを得んか?」と。答えて曰く「我れ常にして自ら兒を教う」と。
(德行36)
謝安夫人 劉氏