ホルモンを焼くのは、火加減が割と難しい

文字数 627文字

何とも言えない匂いがする……
気付かれてしまったね、こてっちゅあん独特の匂いに。
気付いてしまったよ、何とも言えないその匂い。

岡山の名物らしきホルモン焼きうどん、味付けをこてっちゅあん任せにすると楽らしいからね。

野菜とこてっちゅあんを幾らか焼いてからおうどんをびゃっして水もびゃっすると……うどんがほぐれやすくなるだけでなく、水分追加で具材も焦げにくく、それでいて火も通ると言う絡繰りにございます。

まさかの絡繰り。
焼きそばも途中で水をびゃっするから、ほぐれにくい麺類を炒める時はそんなもの。
とか言っている内に良い焼き加減。
じゃ、お皿持ってくるね。
そうして、ホルモン焼きうどんがテーブルに並べられた様です。
それでは、いただきます!
 
焼きそばの味を想像すると別物だけど、これはこれで美味しい。
こてっちゅあん、相変わらず臭いけど。
ホルモンは、どうしても臭うからねえ。
では、せめてものお茶、ぼてぼてバージョン。
ぼてぼて?

泡立てて、ご飯とかお豆とかを入れたお茶。

……けど、適当にグラノーラの粒をパラリ。
専用の茶筅は無いから、代わりにペットボトルで思いっきり振ってみる。

振ったら、確かに泡立ちはするけど……っ!
さあ、泡立っている内にごくっと。
え、あ、うん。
……大体の味はお茶だね。
アレンジし過ぎて、別物になってもいるからね、泡立てる時にぼてぼて言わなかったし。
否定は出来ない……かな。
そうして、良く知らない料理をアレンジするリスクをサクは密かに反省したとかしないとか――
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登場人物紹介

サク
小柄で甘食な黒髪女子。
おかんポジ。

ユキ
メロン感のあるふくよかめ女子。
良く食べる。

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