ぷっちんも散りばめて溶けぬうちにかきごおれ

文字数 517文字

ふー……五月の癖に暑い。

と言う訳で、かき氷。
器を冷やしておくことで溶けるまでの時間を伸ばしつつ、ガーッと削って冷えた練乳を豪快にだばぁ！

おお！
これは美味しいやつ。

そして、缶詰のみかん！
缶詰のパイン！
小豆！
刻んだ蒟蒻ゼリー！
更に、小さいぷっちん！

これは、早すぎたクリスマスツリー！

てっぺんにベツレヘムの星はないけど、白い冷え冷えツリーを召し上がれ☆

うん！
　
練乳かき氷だけでも美味しいのに、練乳とみかん、練乳とパインの合わさった美味しさったら……

練乳、かけて食べる果物って言ったら苺なのに、かき氷にするとそうなるよね。
パインはとにかく、みかんは冬の果物なのに不思議。

確かに！
パイナップルって暖かい国で育っているイメージだし、暑い時期のかき氷に入っていてもおかしくないけど、みかんって冬！

缶詰にしちゃえば長期保存が可能だから、冬以外も食べられるだけで、昔はぐにゃぐにゃでカビカビになったろうねみかん。

皮が分厚いみかんは夏にもあるけど、みかんって呼んで通じるみかんは冬のやつ。
そして、ゼリーとプリンも良き。

プリン、押し出して食べるやつだけあって、崩れないから良いね。

ね。

そうして二人は、ゴージャスなかき氷で急に上がった気温に勝利したのだった。

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