ぞぬタンゴ鍋

文字数 567文字

大豆の肉もどきに
ラードを良く混ぜて
塩と胡椒と
卵白と生姜汁
(サクちゃんがノリノリだ……)
豚ひき肉入れて
ゴマ油を入れてよく混ぜたら
手の中で
丸めて
(今日のご飯も楽しんで作っているのか)
さぁ、ぞぬ肉を錬成
待って、ぞぬ肉って何?
おや、聞かれてしまったようだ。
白菜たっぷり鍋の秘密を歌い込んだ歌詞を。
いや、確かに白菜が沢山スタンバイしているけど!
半額の大豆ミートに三割引きのラード。
もう、安い白菜を使って、ぞぬタンゴ鍋を作らねばと。
ああ、うん。
食材が安かったのまでは分かった。
それに、今期一番の寒さでしょ?
もう、鍋以外の選択肢なんてない。
さあ、ぞぬタンゴも固まりだしたし、白菜を入れて鍋パーティ!
ぞぬ……
白菜に火が通り、味も浸み込んだ様です。
さあ、適宜ポン酢を付けて召し上がれ。
うん。
この時期のお鍋、囲むだけでもう美味しい。
食卓の真ん中に湯気の出る鍋がホカホカって良いよね。
ホカホカご飯に一旦白菜を下ろして、エキスの浸みこんだご飯を食べるのもまた美味しい。
ぞぬ肉も、思ったよりいける。
ぞぬ……
名前はアレだけど、食べられる材料しか使っていないから、ぞぬ肉。
ちょっとラード気味だけど、鍋だとそれも薄れるし。
んじゃあ、熱々のやつをポン酢にちょいちょい……名前は怖いけど美味しい。
そうして、ぞぬタンゴ鍋で体を温め、二人は寒さに対抗したのだった。
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登場人物紹介

サク
小柄で甘食な黒髪女子。
おかんポジ。

ユキ
メロン感のあるふくよかめ女子。
良く食べる。

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