中秋の名月とまんまる祭り

文字数 862文字

うーさぎ うさぎ
からしを こねる
あくどい たぬきを 
みて こーねる
(サクちゃんが謎の歌を歌っている……)
おやユキちゃん、一緒にお団子丸めない?
お団子?
うん。
今日は中秋の名月。
お団子をお供えしつつ、お団子を美味しく食べる日だから。
成程。
じゃあ、美味しく食べられるように丸めるね!
――エクストリームダンゴマルーメタイム――
よし、全部丸まった!
じゃあ、頂きま
待って!
お握りじゃ無いから!
これから茹でるから!
あ、うん、茹で終わるの待ってる。
ご飯の準備が出来たら呼ぶから。
先ずは、ベタベタな手を洗って川縁からススキ毟ってきて?
うん、手を洗ったらススキ取って来る。
(さて、ユキちゃんが居ない間に色々やっちゃうかね)
――それぞれのお月見準備タイム――
ただいまー綺麗そうなススキ取って来たよー。
ありがとうユキちゃん。
早速だけど、お団子を乗せた三方の横に飾って。
花瓶は用意してあるからそこに長さを程よくしてお願いするね。
うん!
お団子の前ではお安い御用ってやつだよ!
頼もしいねえ。
食べる用の団子も茹で上がったから、それが終わったらご飯にしよう。
やった!
早くお団子早くお団子。
(ユキちゃんが飾っている隙に……っと)
綺麗に出来た!
そして、手洗いうがいも完了!
お団子!
今日のお団子は手巻きずし風味。
餡子にみたらし、きな粉にちょこ、海苔を用意したから好きな味をご堪能あれ。
何と!
それでは、定番の餡子から……うん、これこれ。
あと、おかずかつ汁物として里芋と肉団子のまんまる汁があるからしょっぱいものを食べたくなったら遠慮なく。
うう、相変わらずサクちゃんが抜かりない……みたらしに海苔も定番で美味しい。
きな粉も素朴ながら美味しいね。
口が甘くなってきた時のまんまる汁も美味しい……これはもう団子が無くなるまでやめられない止まらない。
それは用意した甲斐があった。
デザートにゼリーと葡萄のまん丸ポンチが有るから、程ほどにね。
大丈夫!
デザートは別腹だから!
そうして、団子やまんまる汁は美味しく平らげられ、空を眺めながらのデザートタイムはゆったりと過ぎるのだった――
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登場人物紹介

サク
小柄で甘食な黒髪女子。
おかんポジ。

ユキ
メロン感のあるふくよかめ女子。
良く食べる。

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