出汁から始まるchemistry
文字数 817文字
蓋の向こうに出汁が
アミノ透き通るよ煮干し
天日で干された魚（うお）がほら
ふやけるよ ねえ
（なんだこの謎ラップ）
美味しさの出汁
教えてよ
出汁の煮干しが崩れちまう前に
出汁の煮干しが壊れちまう前に
教えてよ
出汁の煮干しが崩れちまう前に
出汁の煮干しが壊れちまう前に
（サクちゃんのラップ……つまり、３９ラップ……）
カタクチなイワシ
煮出した後
突然 小皿に放置だね
出汁はもう取れた
煮干しは お や つ 用
煮出した後
突然 小皿に放置だね
出汁はもう取れた
煮干しは お や つ 用
（どんなおやつになるんだ煮干し）
出汁はchemistry
アミノ酸は
お湯で煮込んで
じわっと抽出だ
出汁はchemistry
出汁は旨み
出汁でめんつゆ幾らか旨くなる
今日のご飯は麺？
うん。
かつお節とか干ししいたけとか、出汁を入れっぱなし旨みたっぷりうどん。
かつお節とか干ししいたけとか、出汁を入れっぱなし旨みたっぷりうどん。
（煮干しのの存在は何処に）
塩分の摂りすぎは冷えを悪化させるって言うし、お出しで旨み。
人参さんや牛房さんも加え、油揚げも贅沢に使ったお腹に優しくもたまるおうどんです。
人参さんや牛房さんも加え、油揚げも贅沢に使ったお腹に優しくもたまるおうどんです。
何故だろう、美味しい匂いを前にしてお弁当箱を思い出す。
お弁当はないけど、代わりに口に刺さる心配のなくなった煮干しなら摘まめるよ？
くたくたの煮干し……
硬いイワシは刺さるよねえ！
ってな訳で、程良く柔らかなイワシに、色白おむすびさんに混ぜ込むアレをプラス。
茹で煮干しの水分でワカメが戻り、溶けた塩が煮干しに行きわたって、良い塩加減になった時が食べ頃です。
ってな訳で、程良く柔らかなイワシに、色白おむすびさんに混ぜ込むアレをプラス。
茹で煮干しの水分でワカメが戻り、溶けた塩が煮干しに行きわたって、良い塩加減になった時が食べ頃です。
混ぜ込まないワカメ……ああ、でも悪くない。
口に刺さるリスクを減らしてカルシウム。
さて、そろそろ丼を用意しますか。
さて、そろそろ丼を用意しますか。
じゃあ、私はお箸とコップを。
うどんが食べ頃になった様です。
はい、ユキちゃんの分のおうどん。
伸びないうちに召し上がれ。
伸びないうちに召し上がれ。
はーい。
ああ、体に染みる温かさ……具も体に優しい。
ああ、体に染みる温かさ……具も体に優しい。
細めに切った野菜と油揚げだからねえ。
油揚げって、和食にやたら合うよね。
油揚げって、和食にやたら合うよね。
ね。
炊き込みご飯も、稲荷ずしも美味しいもんね。
炊き込みご飯も、稲荷ずしも美味しいもんね。
それでいて高たんぱくでお手頃価格だから、重宝するんだよねえ、油揚げ。
そうして、うどんで温まりながら、二人は油揚げの未知の可能性について熱く語り合うのだった――
