大きなプリンは夢のぷっちん
文字数 1,094文字
うん。市販されているプリン自体、ゼリーみたいにゼラチンで固めたものだらけだからね。ちゃんと卵を固めたプリンは高めだし、小さめだし、子供受けは良くないし。
本来、プリンの固め方って、茶碗蒸しと同じ筈なのに、ゼラチンを使ったプリンの方が楽だし、スは入らないし……だからね。
大きなプリンを作るにしたって、中心部の温度をどうするか考えたらゼラチンを冷やす方が楽だし。
中心部を卵が凝固する温度にするのに、どうやって周囲から温めるか? 温め過ぎたら外側は固くなり過ぎちゃうだろうし、温めが足りなければ中心部は凝固しない。対するゼラチンで固めるプリンなら、時間が掛かってもゼラチンが凝固する温度まで冷やせば固まる。そう、冷やせる場所を確保さえ出来れば、バケツプリンも作成可能。
そう、加熱加減が難しい「卵がメインのプリン」に比べて、ゼラチンプリンは冷やしきればこちらの勝ち。しかし、固めたところで生菓子だから日持ちはしない。だから、作るにしても食べきれる量が前提。なにより、専用容器無しにはプッチンが難しい。
そう、加熱加減が難しい「卵がメインのプリン」に比べて、ゼラチンプリンは冷やしきればこちらの勝ち。しかし、固めたところで生菓子だから日持ちはしない。だから、作るにしても食べきれる量が前提。なにより、専用容器無しにはプッチンが難しい。
サクは、拳を握りながら語り、ユキは何度も頷いてみせた。そうして、熱いプリン談義は続き、最後に手を組み合わせて二人は結束を強くするのだった。