シャウ○ッセンの中身は、ベーコンになるだけでは満足しなかった

文字数 585文字

サクちゃん、サンドイッチ用のパンを伸ばしてどうするつもりなの?
チーズ月見シャウバーガーを作る為に、何となく。
何となく……?
薄くしたパンに溶けないチーズを乗せ、熱々のシャウ○ッセンの中身を使ったステーキを乗せ、型を使って丸くした目玉焼きを乗せ、再度シャウしてからチーズ、最後に伸ばしたパン。
そうして出来たものがこちら。
とっても、ガタガタ!
スーパーの出入り口の前に置かれた自転車が、腹立たしい程にガタガタに並んでいてね。
凄く邪魔だし、他の人とすれ違う時に使わなくて済んだ筈の気を遣う羽目になってね……そんな後に見つけたのが、半額のパンと割引されたシャウだったんだよ。
(だからって何でそうなるのか)
こうなったら、他の人の迷惑を考えない輩の地獄行を願いながら、鬼が亡者にやる様に、パンを平たく平たく……
(時々、サクちゃんのことが分からなくなるなあ)
そして、苛々には他の罪悪感!
お野菜無し、油脂分たっぷりシャウとチーズに卵。
パンさえちょっとなチーズ月見シャウバーガー。
なる……程?
まあ、理由はなんにせよ、シャウの中身が冷えないうちに。
うん。
では、いただきます。
 
シャウの濃い味にチーズと玉子の白身が罪悪感を薄める様で薄めない。
フライドチキンをパンの代わりにしたハンバーガーが有ったけど、脂っこさでは負けないかも知れないからね……
そうして、二人は冬に向けて何かを貯えゆくのだった――
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登場人物紹介

サク
小柄で甘食な黒髪女子。
おかんポジ。

ユキ
メロン感のあるふくよかめ女子。
良く食べる。

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