ココアは食物繊維と鉄分が多めでヨシ
文字数 960文字
夏の暑さも嫌だけど、冬になると指先が冷えて嫌になる。
そんなユキちゃんにはテオブロミン。
血管拡張作用のあるテオブロミンの含まれたココア……を熱湯で良く溶かす。
ココアが溶けたら、カップにイチゴなカル○スソーダをだばぁして攪拌。
熱いココアに炭酸だからねえ。
溶けていた二酸化炭素も、熱さにびっくりして逃げ出したんだろうねえ。
炭酸飲料って、温めると泡立ちが良くなるのはそれなりに知られているけど、何でそうなるか説明出来る人はどれ位居るのかな?
大学入試試験に記述式が増えるっぽいけど、それ位のことが説明出来なかったら落ちるのかな?
マーク式なら、
1、二酸化炭素は溶媒の温度が高い程、溶けにくくなる為
2、溶媒が高温である程、分子活動は活発になる為
3、注いだ時の衝撃で一時的に二酸化炭素の抜ける量が増えた為
4、ココアの鉄分と二酸化炭素が喧嘩した為
から選択出来たのにね。
鉄分と喧嘩……あ、炭酸が抜けたら量がカップの半分くらいになってる。
イチゴ香料とカカオと糖分。
それは、いつか食べた思い出の味。
見た目はアポ□と似ても似つかないのに味だけはアポ□……
これが、香料。
有機化学知識を詰め込んだ香料の力です。
生活の中に、科学的なものは幾らでも潜んでいるのだよ。
ただそこまで気にしないで生きているだけで。
そう?
小学生相手の科学でも、「紫キャベツをラーメンの具にして色の変化を見る」みたいなやつがあるし、楽しい気もするけど。
ラーメン以外の麺の具にもして、何故中華麺は色が変わるのかって考えてみたり。
まあ、アントシアニンが含まれている食べ物なら何でも良さげだけどね。
それこそ、花粉の時期に頼もしい紫蘇エキスとか。
いや、別にラーメン縛りじゃなくても良いんだよ。
紫蘇にレモン汁入れて色の変化を楽しむのだって実験になるし。
こうして、身近な科学を感じながら、二人はココアを様々な炭酸飲料で割る実験を始めるのだった――
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