タコ焼きは、丸く無くても焼けばタコ焼き

文字数 530文字

タコ タコ
あ~げない
 
天かす入れて
(お正月の唄が、途中からお正月の唄じゃない)
タコ タコ
焼~いて
 
たらことおかか
美味しそうな匂い……
気付いてしまったね、半額タコを犠牲に生まれた、丸くないタコ焼きの存在に。
気付いてしまったよ(唄の部分から)タコに。
そのままでも食べられる蒸しダコを刻んで、タコ焼き用の粉を溶かしホットプレートにだばあ。
粉が固まる前に、程良くタコをバラして配置。
後は、マヨの代わりにタラコバターを乗せて溶かし、おかかを熱で踊らせる。
さあ、冷めないうちに適当に箸で分けてお食べ。
では、端の方からお箸で頂き……美味しい。
丸いタコ焼きだと、外はカリっと中はトロっと。
だけど、お好み焼き風なら、満遍なくカリっとを味わえ……る筈。
確かに、カリカリしてバターが合うね。
それは良かった。
マヨ無いからと思って代わりの油脂分を使ったけど、美味しいなら良かった。
バターって、パンやお芋だけじゃなくタコ焼きにも合うもんだねえ。
なんなら、主食になりうるものには合うんじゃないかな?
パスタはガーリックバター、白米には醤油バター。
確かに、それは合う……
ラーメンにはコーンバター。
やめて、食べたくなる。
そうして、タコ焼きを食べながら、二人はバターの可能性について語り合ったとか。
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登場人物紹介

サク
小柄で甘食な黒髪女子。
おかんポジ。

ユキ
メロン感のあるふくよかめ女子。
良く食べる。

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