お魚ユートピア
文字数 682文字
梅雨の時期は気が滅入るよね。
そんな訳で、せめて見た目は楽しい夕ご飯。
形だけだけどね。
汗をかくとしょっぱいものが美味しいから、さくらご飯を鯛焼き機に押し込んで焼きお握らずとやらにしてみた。
ただでさえ美味しいさくらごはんを、香ばしく焼いちゃうなんて……端っこのパリパリ美味しい。
真ん中の辺りも美味しい。
両方あってこその特別なパリパリ。
そして、チキンハンバーグ風鯛焼き。
お好みでポン酢とかケチャップをどうぞ。
それは良かった。
鯛の背骨代わりにチーズを割いて、内臓代わりに紫蘇で包んだ梅肉を入れた甲斐があったよ。
チーズと鶏肉は鉄板だもんね。
ああ、程良いしょっぱさと酸っぱさがたまらない止まらない。
疲労回復にクエン酸が良いって言うしね。
梅干しは手軽に摂取出来る保存食だし、色々アレンジも出来て便利なんだ。
なるほろ。
梅干し、そのまま食べると刺激が強いから、こうやってアレンジしてあるととっても嬉しい。
それに、紫蘇は紫蘇で抗酸化力のあるアントシアニンが豊富でね。
これまた簡単に増える葉っぱのくせに優秀な食材なんだよ。
うん。
試しにトマトの隣に植えたら、思った以上に増えて紫色の藪が出来た。
うん。
ちっちゃい子ならかくれんぼに使える位に藪。
だから、こうやって料理に沢山使ってみようかと。
そうして楽しい夕食は過ぎていき、大量の紫蘇は少し消費されたと言う――
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