第144話

文字数 405文字

朝、すれ違いざまに、君をみかけた。

すっごくきれいになっているけど、ものすごく寂しそうな目。
なんでだ?と、思った。
前を向いて、がんばるんだぞ!
アリの巣に砂を流し込んでいた面影は、ない。
自動車免許取得の勉強を全くせずに、ご家族から怒られた君の面影も、もうない。
今の君、見た目は十分すぎるほど、きれいになってるんだよね。

僕は、髪の毛が寝ぐせで大暴れしていた君も、すぐに「ま~いっか」と開き直る君も、
僕がほかの人と昼飯食ってんじゃねーかと疑って、探しにきた君のことも、
黙ってお菓子をおいていく君も、馬鹿みたいに白飯食べる君も、
サワーのレモンを絞ってと、無言でスライドする君も、すぐに泣く君のことも、
ぜ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~んぶひっくるめて
君のことを大好きです。これは、ぶれません。

でも、今日の君の寂し気な表情。。。。僕はすごくひっかかっています。
無理するなといっただろ?

大丈夫かな
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