第226話

文字数 1,163文字

今でも考える。
僕を精一杯手伝ってくれた彼女、どうして会社を辞めなければいけなかったのか。
何もかもに、嫌ともいわずに仕事をする。
何度も言いますが、時間外まで手伝い続けてくれたのは、Kちゃんだけでした。
どういう気持ちで辞めると私の上司にいったのか、辞める決断に至った最大の理由は
なんなのか、、、。僕は、本当のところをしりません。
でも、、思ったと思います
「これだけ頑張ったのに・・・もう、仕事をここではしたくない」
僕が、無理をさせすぎたのかもしれません。でも、僕は君がいなくなって気が付いた。
君がいないと、全く仕事でふんばりがきかない。

僕も、もうすぐ会社を強制的にでも辞めます。
君が嫌な思いをしたように、僕もすがすがしい気持ちでは、今の会社を
退職できない理由はあります。

君から今日もラインが来る、「おやすみなさい」
僕は、今、正念場。多分、ラストチャンスだと思います。
この地で店をもちたい、商売をしたい。そのツールを使って、僕は君にいただいた恩を
返したいのです。親にも話しました。
「サポートしてあげなさい」・・これが、父の言葉。
どれだけ、この2年近くが大変だったかは、結局、君と僕しか知りません。上司不在、アドバイスを他の人からもらいつつも、手探りで二人、業務を遂行してきた。

君のためなら今から先、どんなことがあっても頑張れると思います。
君が頑張ってくれた足跡が、僕の心に染みついていて、消えることはありません。
君の好きを手伝うだけのスキルを、僕は今から磨き続けます。
親にもらった大卒の学歴、運にもらった国際営業部での勤務経験、
自分で?をもち、非上場企業に転職して、こてんぱんにされた関東での営業経験、
そして、今勤めている会社で、僕は無償の愛情を君から十分受け取りました。
君がいなかったら、人として間違いなく、やさぐれまくっていたでしょう。
右も左もわからず仕事をした結果に文句を言われ、八つ当たりされ・・・。君もおなじめに遭いましたよね

なんで一人、正社員が残されて、こんなめに遭わないといけないんだと、
間違いなく思ってましたから

僕は違うフィールドで腕を磨き、君の帰りを大人しくまっています。
もっともっと力をつけないと、君を支えられない。

「がんばりましょうね」
今日、君のことばが変わった。

以前はすべてがこうだった、
「がんばってください」

二人三脚でがんばりましょう。今の会社を辞めたら、
Kくん!のサポートに、全力で入ります。
君に嫌がらせをした、君を評価してくれなかった、今までの人々へむけて
黙って君の実力を見せつけようよ!

僕は今日も極度の緊張で眠れそうにもありません。
大事な岐路です。。。棚からぼたもち。。。いきなりの営業部長職のご提案、、、
しかも大好きな分野で。
ぼたもち、大きすぎて食べられず、食べる方法を先方へあれやこれやと
打診中です

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