第15話

文字数 265文字

 会社で出会った歳年下の女性。若干変わっていた。でないと、私に興味を持たない。
私は、基本、仕事人間だ。仕事中は仕事のこと、つまりは一つのことしか考えられない。
仕事中に何度も話しかけてくる彼女、仕事上では、つながりはなかった。
横浜にあるビルの、14階、ガラス張りのフロアで、私の怒声が響いた。
「しつけーぞ」
彼女の反論、
「あなたは、全然女心が分かってないのよ」
部長も課長も、絵に描いたかのように、開いた口が開いたままだった。
当の私は、「女心がわかってないって、そもそもわかる必要があるのか」という、
疑問が頭の中をくるくると回っていた。
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