第22話

文字数 344文字

 Iちゃんは、バイセクシャル。私は考え、悩む。このまま付き合ったとして、彼女に幸せはあるのか。
悩んで悩んで、結論をだした。
 別れよう。
子供も出来ない、今は法律も変わってきたが、籍も入れられない。子供をもち、家庭を築く可能性を
彼女が秘めているのであれば、社会の大きな流れに乗って生きていったほうが、楽に生きていけるはずである。そう思った。大事で大切で宝物だから、そう思えた。というのは、逃げである。幸せにする勇気がなかった。
 別れを告げ、彼女から手紙が郵送されてきた。4枚にわたる手紙。私の好きなこと、嫌いなこと、好きな歌手、癖、好きな食べ物、すべてが細かく書かれていて、私は手紙の上に涙を落した。
 今考えても、百点満点の私の観察日記、いや、論文の域だ。今思い出すだけでも、涙が止まらない。

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