第21話

文字数 334文字

 帰郷後、私は月に一度、東京へ行った。Iちゃんに会うためだ。彼女の実家に泊めてもらった。
彼女の母親は、彼女の部屋の雨戸を、毎晩閉めていた。
 朝、私のために用意された布団には、ブラジャー1枚の彼女が寝ていて、私は雨戸をあけにきた彼女の母親と窓越しに、布団の上から目が合った。朝日の中に顔を背けるお母さまの姿が見えた。
ごまかしようがない。30歳前の成人女性?が二人同じ布団で寝る必要は、
どう考えてもなかった。しかも彼女はほぼ裸。私の背中に胸をおしあてていた。
「あちゃー」
私は思った、「自分のベッドで寝ろよ!いつここに来たんだ!私が寝た時はいなかったでしょ!しかもパジャマ着て寝ろよ!!!」って。
しかも怒られる
「ばか。すぐ寝ちゃうんだもん」

布団は就寝するための場所ですから。
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