第236話

文字数 896文字

来年頭、仕事のペースをいったん落とす予定だ。
さすがに、心がくたくただ。10年以上、走りぬいてきた。
会社を変わり、機械の検査員をする。さすがに、疲れた。
人に会う仕事はしばらくやめておく。
一方で、起業準備をはじめる。申請書も作る。これで時間は充分とれる。

もう、疲れたし、適当に生きればよいか!と思うと、君の声と姿が浮かぶ。

「30歳手前になって、何やってんだろ、私」
君が事務所で呟く。そして・・・
無理して無理して無理しすぎて、頑張り続けた今年頭の君の6カ月。

君がいなかったら、僕は1年前、倒れてました。
ちょうど今頃だよね、
「がんばりましょう!もう少し終わらせてしまいましょう!」
と、僕の背を押し続けた君。
ミニチュア番の君がほしいと、いったことがある。そのミニチュア、
いつまでも心の中で「う~~~んっ」と、走り続けて疲れてしまい、半分死んでしまっている、
何やってたんだろの虚無感に襲われている僕の心に、毎日毎日花を手向け続けてくれています。
人はいうよ。君のことかわいいと。でも、僕は君を見た目でみる線を越えてしまいました。
寝ぐせの君しか、頭に浮かびません・・・口に生クリーム付けた君しか、頭に浮かびません。。

でもね、、、
君のおかげで生きていられる。やっとベットから出られている
なんでって君も同じタイプで、同じように鬱々した気分を抱え込みやすいにも関わらず、
次の一歩をふみだしている姿を遠くで感じているからです。
君がいっていた「黒い闇が天井から降ってきます」

君が今年前半苦戦していた多分6月から7月、僕も・・・いろんなことがあり、大変でした。
お守りは、壁からはがれ、ぴしゃりと僕の膝に2度もおちてくるし、
夜10時ごろ、帰宅すると、髪が肩までの女性が無表情なまま、隣の家の車の助手席にのっていて、目が合うし、アゲハ蝶は右足にまとわりついて離れないし。
朝起きると、左うでに青あざができているし。。。君の助けての生霊。
だと、僕は思います。君が頑張っていたことはしっているけど、
行き詰っていることは全く知りませんでした。

8月以降、一切、そういうことは、なくなりました。

無理しすぎると、ろくなことがないようです。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み