第131話

文字数 1,372文字

 会社に行って事務所の大掃除をした。今週、新しいメンバーを営業に迎える。23歳女の子だ。
なんだかんだ言っても、私から見たらまだ、がき。何から教えようかと、着地点がみえない。
 僕が大事にして幾分彼女をかわいくしてみようかと思う。ムリかな。。。できるかな。。。
 僕は若いころ、自分の目が嫌いだった。大きい目、うるうるとしていて、まつげもそこそこ長い、父親譲りだ。好きでもない人から勘違いされ、眼鏡を常にかけることで、目を隠すようにした。コンタクトなど以ての外だった。余計に目がうるうるする。眼鏡をはずすと必ず言われた、「とったほうがいいいよね」
 歳をとった今、目の上の筋肉はゆるみ、おめめの周りはしわしわ、疲れると二重瞼が四重瞼になり、白目は濁った。朝、顔についた毛布のあとがついて、何時間も取れない。そばかすは、しみになった。早々に度数がきつめの眼鏡をかけ始めた僕の乱視は身体障害者手帳を預かれるところまで、落ちてしまった。でも!、、これでいいんです、これが歳を重ねてきたってことです、頑張ってきたってことですから。
 話はもどるが、新入社員が座るであろう、パソコンのデスクトップをどらえもんに変更し、いやいや。。。まてよ、、、これ、他の人が突っ込んでくるな。ということで、富士山にしてみた。パソコン、電話のチェックをし、いらない書類はすべて捨てた。
 折角、どう~~~しても事務で頑張ると来てくれるんだろうから、めいいっぱい大事にすると、僕は決めたのです。面接に僕は同席したが、彼女は全くかわいくない。現場がいいのでは?と本人にきいた。
でも。。。大事にする。ず===========っと一緒にいる。と、決めました。僕と一緒に仕事する道を選んでくれたんだから。
 掃除に4時間。事務所を箒で掃き、雑巾で拭き、水で洗った。彼女は僕の、あとがまだ。大事にせねばいけません。
 僕は今から7月までの資格を3個とります。すべてが開業できる域での資格です。25年悩んで、やっと行き着いた。。あ~この組み合わせだ!確信がある。来年には開業する。
 無理せずに大事にできるパートナーと歩いていく。今、誰って決まってはいないですが、
その時の僕に必要な人、を、パートナーにします。タイミングでしょうから、こればかりは。

 見た目、外見は、メスとお金でどこまでも治ります。今の時代。それがいけないとは言ってない。誰でもかわいく、美しくなれる、かっこよくなれる時代、それだけだ。そのうち、身長も操作できるようになるはずだ。
 でも、心の軌跡って、、、自分の中の大事なメスを放り出しちゃうと、どうしても、
傷跡のこってしまう気がするんです。
 僕は両親から、友人から、先生から、自分を大事にしろと言われ、守られ続けてきた。世間の汚い心の人間にぶつかっても、僕の心には、強力な膜が張られている。人を利用したり、蹴落とそうとしたり、
だましたりする人に会ってきた。でも、破けない。
 自分は自分でいんじゃないかと、僕の芯はそこにあって、そこがぶれない。だから、人がどうあろうが、何の関係もない。僕は僕だ。人は人だ。
 僕の心は、まだ腐りきってはいないと思う。僕の力でなく、すべてが周りの人のおかげ、これに尽きますが。
 人に感謝して生きていける人と、先々一緒にいたいと、おぼろげに思う今日この頃だ、
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み