第132話

文字数 1,045文字

 以前いた女の子が退社して、ものすごく仕事が大変になった。毎日毎日残業。
おっかしいなあ、、、一か月に数回しか手伝いに入っていなかったはずなのに。。。と首を傾げる。
他の人をよんだらどうか、、、いや僕、息が合わないんです、誰とでもは。
 挙句の果てには電話をつながれないようにするため、僕は有給取って、事務処理する始末。
フリーの時間がないと、内線に外線にラインと、処理が全くおいつかない今日この頃です。
 彼女、手伝いにきてくれないかと腕時計をみる、20時・・・。来るわけがない。

今日も、一人残業していると、やっぱり思い出す。
「あいつだったら、ここまでやって帰るだろうな~」
彼女の声が聞こえるのです、
「駄目です。やって帰りましょう」って。
奴が作った資料を組み合わせる作業。
「このマークだけ、カラーでやっちゃいました、、どうしましょ、って言ってたけな。。。」
 彼女が辞める前、四六時中一緒にいた。
 ほうじ茶を飲むと「ぷは~~っ」。。。どこのおっさんか!という。
仕事に飽きたら右手で首を掻く。足を組む。
よいしょよいしょと階段を昇る彼女。足音ですぐわかる。
 たまに丁寧、
「行ってまいります」
両手でファイルを握りしめて頭を私に下げる。
 彼女がご飯に行きたくない人を誘う、
「も~、なんで?」睨まれる。
 足が弱く、何でもないところで、もつれる、しびれる。
ある日、寿司屋で立ち上がろうとしたときふらつく彼女。
「えっ!危ない!」
気分が悪くてふらついたと思い、慌てて脇の下をかかえたら・・・
「足が。。しびれて。。。」
ふざけるなああああああああ!!!!!すぐに突き離した。
 いやあ、でも、僕、彼女を抱きしめなかったのは、本能でした。
指一本彼女にふれることなく、脇に腕をくぐらせて、彼女を支えていました。
彼女に対して下心がないんだ!!!!!と、改めて思った瞬間です。
 夜、雨が降っていて、一緒に入れと彼女。入らない僕に首を傾げる。
 
でも・・ですね、一言一句、全ての行動、表情が僕に付きまとう。

僕は君のことを常に忘れません。忘れられません。
素直すぎる君の言動、行動が、ストレートすぎて、僕のすべてをいまだに、遠隔コントロール中です。

口癖
「そういうことか」
「やっちゃいました」
「ま~いっか」
「だから言ったでしょ、も~っ」
「駄目ですっ」
「そうなんですよ~」
「どういうことですか」
習った言葉
「味チェン」
「テクスチャーが柔らかい!」

いろいろあります。どれだけいっしょにいたんだろっ。
今度会うときは、僕、磨かれてますから!みとけっ!
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