第41話

文字数 459文字

 これから先、誰かと共に生きると仮定する。
課題は山積。今の給与で食べていけるのか、親にどう説明、納得してもらうのか、
婚姻の問題、子供を持つかどうかの問題。
 同性愛パートナーとして生きている人たちって、皆、この壁をのりきったんだなあと思うと、
尊敬しかない。
 一人でいればすべての問題を水面下で処理できる。
「彼氏いないの?」ときかれれば、興味がないといえばよい。
「好きな人いないの?」ときかれれば、時間と余裕がないといえばよい。
給与もお菓子に、ジュースにドライブに自分勝手に使える。
 でも、誰かと共に生きるとなれば、すべてを表に出さねばならない。社会で生きていくためには
どう考えても必要だ。
 ん・・・ただ同棲するにしても、ここには法律がなく、束縛がない。
故に、常に誰かに心がうつって、傷つけやしないか、傷つけられやしないかといった、不安がつきまとうだろう。
 真の私では、きっといられない。
仮面をかぶった私といるパートナーは、かわいそうだ。
 好きな人と一緒になるって、ハードルが高い
 楽しいだけ、嬉しいだけでは済まないのだ。
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