第31話

文字数 695文字

会社で噂されると仮定する。
「あいつ、同性愛者らいしいよ。手だすんじゃなっすか?」

同性愛者であっても、そうでなくても勝手じゃね!?
陰でそう言っている本人に、迷惑かけました/かけますか?
男女の恋愛が良くて同性愛の何が悪い!
手出しそう。。。偏見だろ。
仕事で勝負しろよ。って腕組している私。

女の子には若い頃、恵まれました。
私は、顔もスタイルも性格も良くない。幼稚園児に「ミニオン」と、呼ばれるくらいだ。
でも、私が20代のとき、付き合ってくれた女の人は非の打ちどころがない人で、
女の人だった。彼女に会えたから、その次の本気の恋愛をできないんでしょう。
障害者の弟の面倒をみ、顔もきれいで、スタイルも良く、おしゃれでマリメッコが大好きな人だった。
彼女は、短大卒の自分の学歴を、自分で十分とは思わず、
そこから努力し、TOEIC930点、簿記一級を仕事をしながら取得する。フラメンコ教室にも通っていた。
私が汚した部屋を片付けてくれて、これまた、仕事の文句を一つもいわない。いつも
「ね~あそこに行ってみようよ」と、活発。なんでも前向きに楽しむ。
ず~~~~~っと一緒にいたけど、空気と同じ存在。いて当たり前。
電車で私が寒いというと、ボーイッシュな恰好しかしない私に、彼女の女の子女の子した
カーディガンを着せてくれ、そのままプレゼントしてくれた。
人目をはばからず、電車で私の肩に頭を置く。
思いっきり愛された3年間。
一生分の愛情をささげてくれたから、私には、次に本気で好きな人が出来ないのかもしれない。

次に私と付き合う人が万が一にもいるとすれば、わがまま放題、甘え放題な人がよい。
愛情の±ゼロで、人生を終わらせたい。

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