第214話
文字数 401文字
社用車ででかけ、会社に戻ったのが7時半。
すでに、誰もいない工場。
駐車場、社用車のなかで会社を見渡す。
N君が歩いた軌跡が脳裏に蘇る。
会社の入り口で君に会った最初の日、僕は君と、仲良くなるとは思ってもみなかった。
僕は、君の顔すらみずに挨拶したことを覚えている。
階段を見る。君がよいしょ、よいしょと小さな子供のように階段を昇っていた姿が浮かぶ。
自販機の横、走り去ろうとする君を呼び止めたこと。
冬、展示会の朝、搬入する車を取りに、朝、7時にくるという君。
僕は、君が来る前に社用車の霜を溶かし、少し車を走らせて車内をあっためた。
がたがた震える君を朝7時15分、車に早く乗りなさい!と、会社から見送った。
君の足跡があっちにもこっちにも残ってる。
僕が痛み止めを買うから昼は抜けるというと、カバンの中から痛み止めを取り出す。
ま~、どれだけ僕は君を見てたんだって話ですけどね、結論。
君の軌跡は僕の頭の中で、いきています。
すでに、誰もいない工場。
駐車場、社用車のなかで会社を見渡す。
N君が歩いた軌跡が脳裏に蘇る。
会社の入り口で君に会った最初の日、僕は君と、仲良くなるとは思ってもみなかった。
僕は、君の顔すらみずに挨拶したことを覚えている。
階段を見る。君がよいしょ、よいしょと小さな子供のように階段を昇っていた姿が浮かぶ。
自販機の横、走り去ろうとする君を呼び止めたこと。
冬、展示会の朝、搬入する車を取りに、朝、7時にくるという君。
僕は、君が来る前に社用車の霜を溶かし、少し車を走らせて車内をあっためた。
がたがた震える君を朝7時15分、車に早く乗りなさい!と、会社から見送った。
君の足跡があっちにもこっちにも残ってる。
僕が痛み止めを買うから昼は抜けるというと、カバンの中から痛み止めを取り出す。
ま~、どれだけ僕は君を見てたんだって話ですけどね、結論。
君の軌跡は僕の頭の中で、いきています。