第16話

文字数 327文字

 仕事もプライベートも、ほとんどの時間を、三年近く、このIちゃんと過ごした。休日はウインドウショッピング、ディズニーランド、博物館、温泉、美術館と、神奈川、東京のレジャー、文化スポットをこれでもかというほど、訪れた。私が興味のない「ウインドウショッピング」。私の理屈からいけば、「見るだけでしょ?何が楽しいの」だ。これには、時々うんざりしていた。
 土日、彼女は習い事済ませて、泊まりにきた。一緒にテレビを観、ただ一緒にいるだけだ。まさに「空気」、そんな感じで、邪魔でも空気が重くも、Iちゃんに気を使うこともなかった。
 今まで生きてきて、ここまで気をつかう必要がない相手がいたかというと、いない。その意味で、彼女とはやはり相性が抜群に良かったのだと思う。
 
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