第168話

文字数 1,213文字

好きな彼女に偶然会った。4カ月ぶりか。
ん???えらく顔が疲れている。
大丈夫か。。。僕が好きだった彼女?ですよね???

あるファーストフード店で前にいた。
横に彼女がずれて、わざと咳き込む。これがまた気付いてくれない。
「え???なんで気づかない?」

やっと気が付いた。彼女の顔は真っ赤。「え~~~!!」と息をのむ彼女。
今までみたことのない、うるうる目。
ええ???んんん???また、覗き込む僕。
あれ!??数か月前の彼女の生気はどこだ。。。????
ねほりはほりとは、きかないことにした。
よいしょ、よいしょと階段をのぼり、背をしゃきっとのばし、カタログを抱きしめていた
君の面影が、なくなっている。大声で笑っていた君の姿がない。
きっと、今の環境が大変なんだろう。
う~ん、何かが違うぞと、心の中の頭をかしげながら
僕は久々の君との会話。。これがまた、僕もマックス緊張していて弾まない弾まない。
「新しい方(中途採用の美人)はどうですか」と、きかれる。
上司から、「お前、友達だろ、仲良くしろといわれるんだよね」
というと、「友達なんですか?」ときかれる
そんなわけがない。
彼女と彼女のおかあさんに買った2個のアップルパイ。渡そうとすると、
「食べるために買ったんでしょ?」と言われる。
いや、君のためにかったんだけど。。。機嫌が悪い

僕は僕でカットにいく暇すらなく、今日、昼休み、会社近くでカット。
2cmほどを、ばさりと切り捨てた。
皆いう、「そっちが良い」「さっぱりした」
顔が男の子。。。なんでですね。。。。

最近ねむくて、家に帰りつくのがやっと。

会社を辞めていない僕に若干いらだっていたように感じたのは、気のせいではない。
辞意は伝えた、上司からの返事、「お前はだめ」
〇✖さん、辞められていいな~と上司の近くにあるプリンタに八つ当たりする僕。

その後、彼女からのLINEに書いてある、
「私も頑張りますが、あなたも頑張ってください」
3月で辞めるって約束を破ってるんだもんね。当然か。

会社では、僕が辞めないよう、社員のところどころに網がはられ、ガードを固められている。
別にいなくてもいいじゃん、
会社なんて、人一人いなくてもまわるんだって。いないとまわらない方が、異常事態です。
僕と君の今をあちらこちらから調べ、社員に僕との会話の内容を確認している。
全部僕にはお見通し。だから、先に先手をうった、
「(彼女が)正社員になるまで、絶対に連絡をとらないと言ってましたが、昨日あいました」
と、言いふらす。上司の指示か、自分の意思かは知らないが、
調べていた人間は一律無言、バレバレである。

たったの数か月で、厳しい顔つきに変わった彼女。僕、ついていけるのかな。先々。

木曜日の午前中、彼女へのLINEに書く
「君が世界一かわいい」
これは、今も動かない、うそのない事実だ。
頑張って、と、返事がきたのは、土曜日の18時。
家にまっすぐ帰る僕。そうなります。。。。。

僕の手綱は、彼女の手の中です
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