第39話

文字数 598文字

 私には大好きな人がいた。太っていて、背が低い。色も黒くて美人でもない。
でも・・・だ~~~~~~~~~~~~~~~~~いすきだった。彼女の生き方だ。見ているのは仕事だけ。
部屋にいけば、2本の観葉植物とテレビと、数本のCD、そして机とソファー。本もない、雑誌もない。
でも、彼女の仕事に対する情熱は、私の50倍。生徒を愛し、自分の仕事を誇りにおもい、どんな努力も惜しまない。短大卒で、今は学年主任。部屋には同じ銘柄のビールの缶が山のようにある。
 どうも、私には、努力をする人を好きになる傾向がある。もともと頭の良い人には、逆に、興味がない。
能力にあぐらをかくから、そこまでなのだ。
 一人目の彼女。短大卒で簿記1級、TOEIC900、貿易事務の資格をとり、フラメンコ教室に通う。私の部屋にあった「はじめてのフランス語」をきっかけに、フランス語の勉強をはじめ、フランスの企業に転職した。私を心の底から大事にしてくれた。相性も抜群だったと思う。美人でおしゃれで背も高かった。
 二人目の彼女。彼女は頭がもとから良かったが、さらに努力をし、イギリスの会社に就職した。
 三人目の彼女、、ではない。私の大好きだった人。先ほどのべた、学校の先生。SUPERFLYをはじめてきかせてくれた女性だ。
 
 今、好きなのかなっていう人はいるけど、好きとはっきり言い切れない。なんでかなって
不思議で仕方がない。なんなんだろ。
 
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