第13話 美味しい給食

文字数 325文字

 近しい友の保育所の給食は外注で賄っていた。
システムが変わって自営の保育所で給食を作ることになった。
外注が決して悪いということではないが、言葉で催促できない
子供たちが、給食になると目と口と体全体で早く、
はやくと促すという。

 量産するのと食す身を目の当たりにして、包丁を握るのとでは、
自ずと違いが生ずるのは当たり前のこと。
 少しお話のできる子は「美味しい」と自ら言う。
ハウスも給食の間は平和で、静かならしい。
調理師と乳幼児に何か通じるものがあるのだろうか。
おやつも作るという。
食事とおやつ。みんな心待ちしているらしい。
保育士も意気に感じている。よいことづくしである。
今日の給食を撮りお迎えのドアに貼っていると聞く。
ほんわかする話に、つい書いてしまった。
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