第53話 道は阿波より始まる 

文字数 625文字

 阿波国風土記の伝承を基に
「阿波は太古天皇の祖先が築いた王城の地であり、三世紀の邪馬台国
以来、450年にわたり、歴代の天皇は阿波に都を置いた」と学ぶ。 

 中国文献と日本の古代の語録は一致するとし、邪馬台国卑弥呼は、
高天原を治めた天照大神であると述べている。
 
 私がはじめて耳にした日本の歴史の始まりは、天孫降臨からであった。
「汝行って治めよ。天地の続く限り……」と高天原へ降りてきた天照大神。
国のあゆみの冒頭は神話、上記の降臨だったように記憶している。

古事記には、須く00神、**神が出てきて、記憶にとどめにくいが、
天皇が神でなくなって、70有余年。それまでは現人神と呼んでいたのだ。

 さらに歴代の天皇は代々国王として阿波に都を置いた。壬申の乱の
後、はじめて奈良地方に都を移したのでないだろうか。それなら以前
都はどこに存在したのだろう。先駆者の言う阿波であろうと思わるる。

 倭朝廷が律令国家体制をほぼ整えたとされる7世紀半ばまで古代日本史は、
それみたことか空白の部分が多くみられると言う。

 5世紀、中国の史書に名を連ねた倭の5王。
 6世紀後半から7世紀にかけて登場する聖徳太子。
 中大兄皇子等によって断行された大化の改新。そして672年の
壬申の乱まで、論ぜられただけで歴史が解明されないのは何故だろうか。

 謎の国阿波には、はっきりしない歴史が埋もれていると確信している。
幸い先駆者の血の滲むような文献がある。
 古社巡りもよいではないかと計画している。





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