第50話 無題 (祝賀会)

文字数 581文字

 毎月2回開催される趣味の会。全身はNHKのおしゃべり広場だった。
が、縮小に伴い、閉鎖された。講師をそのままにお願いして趣味の会として
発足、4年になる。メンバー最高齢は傘寿の私で、40代の人もいて
年齢幅は広く、会員は12名。年齢の差もさることながら生き様も
職業もさまざま。元高校の教師、看護師、薬剤師、現公民館長。純粋の
主婦に土建屋。

 1週目は、講師が読んだり自分で読んだり、なんでも良しの自作の
原稿を読む。2週目は評議する特に「てにをは」にはきびしい先輩がいる。
書き遅れたが私は、新参者である。私は未だに読点が適所に打てない。

 12月18日の会は会員の薬剤師が幻冬舎から出した洞窟の出版記念会が
あり、その後、賛否、賑わうことだろうと愉しみにしている。
 講師の指導がいいのだろう。この会から、県のベンクラブ募集の随筆
に毎回誰かが入賞している。来春には講師が00を偲ぶを、自費出版する
らしい。私にも推薦の詞が回ってきそうだ。

 時間が余り30分の雑談になった。珍しく個人的な話になり、薬剤師は、 
見合いの後、1ケ月で結婚したと言う。そう私は7年。私は10付き合って
踏ん切りをつけるために結婚した。私はあの人に一目惚れしてアタックしたの。

さまざまだった。あなたはと問われて私は打算と言った。
一瞬、空気が揺れた。
「無」と言えばよかった。今にして思えば「無」は最高である。


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