第23話 智弁和歌山V

文字数 331文字

 智弁和歌山21年ぶりV。大きく報道された。
あれから21年が流れたのだ。
当時9星気学と称する易の勉強に夢中になっていて、
 串本は方位が吉。星の合う仲間、数名が毎月訪れていた。
 ホテルへついたその日。
智弁和歌山が夏の甲子園で優勝。和歌山が沸き立っていた。
 
 「優勝おめでとうございます」
すでに顔馴染みになっていた支配人が
「ありがとう」とビールを接待してくれた。

リタイアしてからずっと何処かを巡っている。
日本中にある会員制のホテルだけれど、
支配人に接待されるのは初めてのこと。
智弁和歌山の地もとでの人気を推して知った。

 それからも智弁和歌山の活躍を聞くと、
知り人のような気がする。

 新聞を広げて。
 和歌山の旅を思い出している。
共に旅した当時の仲間を懐かしがっている。


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