第12 昭和よ、さよなら

文字数 472文字

 戦争と復興に明け暮れた昭和という時代はいよいよ遠く。
昔噺の世界になってしまった。
ほとんどの日本人が当たり前のように豊かさを享受している
今日この頃である。悪いとは言わないが、大戦を知る者の一人
として、後世に戦いの悲惨さを伝える責務があると痛感。
 大戦の表の傷は癒えた。目覚ましい復興を遂げ、世界有数の
経済大国となった日本。
 しかし、地球儀の一点にしか過ぎない小さい国、日本の繁栄は
多くの犠牲の上に成り立っていることを、我々は忘れてはならない。
 戦いの悲惨さを昭和を生き、生かされた者として後世に語り継ぐ
責務があると痛感している。そして戦争を知るものは希少になった。
歴史の中に埋もれてゆく、大きな戦争のあった昭和という時代を
忘れないでほしい。昭和よ、なよなら。

 この星は今、大きな試練に立ち向かっている。
経験したことのない。コロナという細菌に犯されたX分1の一つの星。
その星で日本は無観客開催という、五輪の開催国としての責を果たそ
うとしている。
 世界のアスリートの皆さん、関係者の方々ようこそ日本へ。
 日の丸の国旗が平和裡に下ろせますように。



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