第20話 コロナは髑髏を巻いて

文字数 391文字

 モデルナ難民は東京都が助けてくれると聞いた。
3日調べ通してやっと辿り着いたという。
 企業が纏めている人数に滑り込みして1回目はお世話になった。
2回目でその企業のワクチン接種は終了したのだ。
事情はどうあれ、落ちこぼれた者の、
不安、持って行きどころのない苛立ちが、
長女の言葉の端々から伝わってくる。

 コロナに侵された孫娘は、熱は下がったが、死の恐怖に
慄きいた。喉に激痛があり、臭覚を失った。という。

「ばあちゃんの葬式に泣いてくれる人がなくなる。死なないで
「大丈夫、頑張るからね」

 この娘、ワクチンはまだ全然打っていなかった。
今、ワクチンを拒否する若人が多いと聞いた。

 知人の娘さんも痛いから打たないと言う。
だから若人の発症率が高いのだ。

 身内にコロナの発症を見て、他人事ではないと痛感。
三密、うがい、マスク、手洗いと最小限の常識を守ろう。
 
 今は、コロナの終息をただ祈るばかりである。

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