15. 海陸風

文字数 132文字


 昼下がり、(あり)は働き、(せみ)は歌っていた。
 蟻は懸命に穀物を集め、穴蔵に貯め込んでいた。蝉の歌を聴くものはいなかった。

 夜遅く、蟻は休み、蝉は歌っていた。
 蝉の歌に誘われて、虫達が集まる。投げ銭さながら、虫達は穀物を献上した。

 昼夜に合わせて、勢力が異なるというお話。
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