3. 利用可能性ヒューリスティック

文字数 153文字


 犬は驢馬(らば)を一目見るや否や、一目散に逃げ出した。
 臭かったからだ。

 狼も我先にと逃げ出した。
 家の鍵をかけ忘れていたと、思い出したからだ。

 驢馬は得意げになり、獅子の傍に通りかかる。
「我こそ百獣の王よ!」

 獅子は空腹に従い、驢馬に食らいついた。

 偶然を実力とはき違えて、真理を忘れる者が、いかに多いことか。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み