ジークフリート・ノート ~白鳥とか黒鳥とか湖とか~ 未村明(ミムラアキラ)
文字数 556文字
ぶっちぎりでロットバルトが好きです!
最後まで楽しく読ませていただきました。序盤からつんのめるような駆け出しにあれよあれよと翻弄されているうちに気が付いたら読み終わっている、という不思議。魔法にかけられたのでしょうか。
どのキャラクターも素敵でしたが、個人的にロットバルトが好きすぎて彼が登場するとお腹かかえてずっと笑っていられて楽しかったです。(電車の中で何度も吹きました。危険。とても!)
実際の『白鳥の湖』が記憶の片隅にあるものですから、「いや、まさか何かあるだろう」「裏があるんだろう」なんて思わず勘ぐっていたのですが、そんなことを思った自分がむしろ恥ずかしいくらいです。しかし、それでも彼はトリックスター的な存在で、作中においても大いに活躍したのではないかと思っています。
バレエの『白鳥の湖』のみならず、その産みの親であるチャイコフスキーの人生を重ねてあるところが絶妙でした。
たくさんの意外とたくさんの興奮を作品からもらいました。大変面白かったです。