死にたがり君と殺人鬼君 しう鍋
文字数 1,404文字
孤独な殺人鬼が友達に選んだのは、死にたがりの賞金首だった──!!
友達がいない殺人鬼君は、自分が殺人鬼でも受け入れてくれる友達がほしかった。
ある日、賞金首の近くにいればそれを狙う殺し屋たちと友達になれるのではと考え、8億円の賞金がかけられたターゲットの下へ向かう。
しかし、そのターゲットは殺されたくて自分で自分に賞金をかけた死にたがりだった!!
友達がいない殺人鬼君は、自分が殺人鬼でも受け入れてくれる友達がほしかった。
ある日、賞金首の近くにいればそれを狙う殺し屋たちと友達になれるのではと考え、8億円の賞金がかけられたターゲットの下へ向かう。
しかし、そのターゲットは殺されたくて自分で自分に賞金をかけた死にたがりだった!!
(「裏サンデー」より)
マンガワンって、似たようなテーマやタイトルの作品をまとめて投入することがたまにあると思うんだ。
新連載で投入した女子向け作品すべてに「転生」か「悪役令嬢」の文字が入っていたんだよね。あの時はさすがに引いた。
男子も女子も、転生が大流行 りだねえ。
まあ、何をもって「ざまあ」とするかはあるけど、外的要因によって環境が変わることで立場が逆転する、ってのが最近は多いような気はする。
どうなんだろうね。自分は紙媒体で発行している作品を読まなくなって久しいから、これが漫画全体の傾向なのか、WEB漫画に特化した傾向なのかはなんともいえないな。
「転生・悪役令嬢」のように凝縮してドンと投入されたわけではないけど、この『死にたがり君と殺人鬼君』もしかり、『君に恋する殺人鬼』、『正義の学園』『迎来國』『LIFE MAKER』『アカゴヒガン』……などなど、あれ最近、妙に殺伐としたのが多いな、と思いながらいるうちに、ぼくの「お気に入り」リストが結構えぐいことになっていった。
いやあ、あれはかなり良いね。ドラマ化もされているけど、漫画の方が断然良い。
そうそう。……というわけで、話を戻して『死にたがり君と殺人鬼君』。
……殺人鬼の少年と、死にたがっている少年。このマリアージュが物語としてどう成立していくのだろうかと序盤からすっごいワクワクした。
殺人マシーンなんかは「早くない? こういうのがもう登場しちゃうの?」だった。
逆に言ってしまうと、そこからの展開も「早くない?」だったんだよね。
殺人鬼君の身体能力と死にたがり君の頭脳がタッグを組んでいろいろ解決していく物語かと思いきや、それとも少し違っていて、意外。
とにもかくにもストーカー君が死に損な気がしてならぬ……。
案外ぽわぽわした雰囲気が続くこの作品の中で、あそこだけが本気で理不尽だったと思うんだ。
ともあれ、ぼくはゆきが好き!