アサシン クリード チャイナ 原作:UBISOFT 作画:倉田三ノ路
文字数 768文字
西暦1526年、中国は「明(ミン)」と呼ばれる大帝国が支配していた。
それまで繁栄を続けていた明であったが、時の皇帝による大粛清の嵐が吹き荒れ、混迷を見せ始める。
仲間を全て殺害され、中国最後のアサシンとなった少女、シャオ・ユン。
一人ヨーロッパに逃れていた彼女は、祖国へ舞い戻る――それは復讐のため、そして……
作画は『薬屋のひとりごと-猫猫の後宮謎解き手帳-』が大ヒット中の倉田三ノ路!
(「SHOGAKUKAN COMIC」より引用)
面白いは面白いのだけど、ストーリーが終始どっちつかずの中途半端だったと思う。
そうだね。
この漫画はひとりの被験者の脳(?)を通じて過去の人物の軌跡を追いかけるという構成。そして未来は未来でストーリーが進行し、過去は過去でストーリーが進行していく。
もちろん、それはそれで、問題ないんだよ。よくあるパターンだし。
でも、過去と未来がどうリンクしているのかがまるっっっきり見えない状態でどちらのストーリーも進行していってしまう──そこに、ぼくは正直もやっとを抱えながらの読書になってしまった。
そこは説明が、足りないと思う。
「テンプル騎士団」は、だって「テンプル騎士団」でしょ?
「アサシン」だって言葉だけを見たら別のものを想像するのに、このストーリーではどちらもが我々が学び培った知識からかけ離れている。
極めつけは「テンプル騎士団」が追い求め、「アサシン」が必死に守ろうとしてきた「箱」について一切が明らかにならなかったこと。
でも、戦闘シーンはカッコイイ!