恨まれ屋 楠本哲、玄秀盛
文字数 1,895文字
大手食品会社のクレーム担当をやっていた桐谷純はT.I.Eサービスに再就職する事に…だがそこは人から恨みを買う事を代理で一手に引き受ける「恨まれ屋」だった!?
(「マンガPark」より)
あまり深く考えるとドツボにハマるよ?
誰かなんて生ぬるいもんじゃない。
恨んでいる相手の数を数えだしたらきりがないね。
まあでも、ぼくは浦見魔太郎じゃないからね。
……つくづく思うけど藤子不二雄Ⓐってすごい漫画家だよね。
それは壮絶な誤解だね。Aだって夢のある漫画を描くし、そもそもFの『ドラえもん』もまあ、読めばわかるがドラえもんの意地の悪いこと悪いこと。
びっくりするといえば『サザエさん』もさ、「マスオさん、何か、違くない?」ってなる。
漫画も小説も主体的に「手に取らなければ」「開かなければ」見えないけれども、テレビは下手すると垂れ流されて受動的に見てしまい、しかもその訴求力たるやのものだからねえ。
規制のレベルは紙とは違ってしかるべき、という点にうなずけはする。
それがネットの良さでもあり、悪さでもあり。
能動的に情報を取りに行かなければ見えないようでいて、実はかなりの部分で受動的に見えやすい。その意味では表現の規制レベルは建前としては厳しくしているようにも見える。小説の投稿サイトでもR15まで、ってのが多いよね?
ここノベルデイズもR15なのかな、とは思うのだけど。
◆過度な性的表現やわいせつ表現、性器、性行為の直接的な描写等
◆閲覧者に不快感を抱かせる過度な暴力表現、グロテスクな表現
その割にセックスシーンのある作品が多いなあと実はひそかに思っているけど(笑)
実際のところはわからないけどね。
でも、読んでて結構な数の「性行為の直接的な描写」をぼくは引き当ててるから、結局のところ放置されているんだろうし、そもそも難しいよね、猥褻と芸術って紙一重だし。
おお、裸婦といえば先日ぼかあ某所でレオナール・フジタの裸婦を見てきたのだが、ええのう、フジタの裸婦は、あれはええのう。
芸術を解すると言いたまえよ!
しまった、また脱線した!
い、いや、そういうつもりはないのだが、どうしてだろうね?
くすん。
かなり、面白かった。
『闇金ウシジマくん』の場合は不条理な結末を迎える回もあるけど、こっちはそういうのはない。
巳神のキャラがいいんだろうな。
初回でゴキブリ飲みほしたシーンは絶叫した、けどね・・・(゚Д゚;)
彼はなんだかんだと正義の人だよね。この場合の「正義」は必ずしも社会正義とは違うけど。
なので、彼が登場しなくなって以降は一気にスカッと感が減った気はする。
そうそう。
もっとも、あの終わりで良かったんだと思う。
なんだかんだでめでたしめでたし、だしね。
あれ? どんなふうに?
確かにそういえば、巳神のためにヤクザをやめたのはわかったけど、じゃあ、その巳神とはどういうつながりでこの会社を立ち上げるに至ったのか、を誰も解き明かしてくれなかったな。
ああ、そうかもねえ。
しっかし、世の中いろんな恨みがありますなあ。