道を違えた男と女  砂乃路傍

文字数 366文字

 千文字で見事な叙述トリック!

 最初にタイトルで騙されます。「道を間違えた」が「男」だけにかかるのか、「女」にもかかるのか。この段階で「女」にもかかると思ったぼくは、本文の序盤で「男女の恋愛的なすれ違いの話」かとすっかり勘違いしました。

 店の雰囲気も騙しに一役買っていたと思います。

 そして、中盤で「道」の意味が明らかになった途端に「あ!」と、なりました。そっちか!

 たしかに、この「道」も間違うことはありますよね。なるほどと納得でした。また、「ひさしぶり」という言葉の使い方が気持ちよかったです。序盤で滑り出し、ラストで巧みに締めています。GOOD!

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