ファントム・ペイン―天命探偵 真田省吾3― 神永学
文字数 1,226文字
人の哀しみに塩を塗り込むやつは許せねェ! ますますヒートアップ、シリーズ第三弾!!
殺人予知夢の精度が増した美少女・志乃。狂気の麻薬王と対決する不死身の真田。タッグを組んだ二人は、死を定められた人々の運命を変えることができるのか? そして、初めて明かされる公香と山縣の衝撃の過去とは――心に“消えない痛み”を抱えるすべての人に贈る、涙を吹き飛ばすアクションミステリー!
(「新潮社」より)
むーーーーー”(-“”-)”
いやさあ、このシリーズにはさ、欠かしちゃいけない存在として探偵事務所の所長がいるんだけど……
そうそう。元警察官で、射撃の腕がピカイチだったことも2巻の時点で明らかになっているのだけど……
イマイチ、活躍して……いなくない?
背景とか、立ち位置とかからさ、ぼくは勝手にこの人を「イケオジ」枠に放り込んでいるのだけど、スペックの高さに比してポンコツ感がどうにも漂う気がするんだよ。
でしょ? “思いがけない助っ人”の方が活躍してたよね?
ぼくもだ。まさかこの人が! と、思ったよ。
助っ人じゃなく、いっそレギュラーで出てきてほしい。
……と、そんなこんなで待望のシリーズ第3巻。
そして公香の過去が明らかに!
(しかしそうなると、公香に横恋慕している人物が泣くことになるんだが……)まあ実際、二人そろって幽閉されていたシーンは雰囲気良かったからな。
……に、してもだよ。あのシーンはどうしても「リモコンなんか飲み込めるか?」と思わざるを得ず、モヤっと感がすごい。
『死にたがりくんと殺人鬼くん』の作者だよね。
実際そのリモコンがどのくらいの大きさかも謎なんだけどさ、やっぱり難しい気がするんだよねえ。
そう、なんだけど。
大破後のセリフがお決まりと化してて笑ってしまうよね。しかもついにはハーレーのご登場。次の4巻であれ、まさかぶっ壊すのか?