自称地球外生命体かく語りき  南のと

文字数 507文字

漂うB級感が面白い。


 笑わせていただきました。

 乗っ取るなら乗っ取るで黙って乗っ取っておけばいいものを、「少しはなにか、反応したらどうなんですか!」……とはなんと律義な宇宙人。しかも若干のモンスタークライアント気質。そしてイチイチ説明してくれるあたりにじわじわと漂うB級感。


 主人公と宇宙人のA級、B級映画の掛け合いが面白かったのですが、作品全体もB級感を逆手に取ったような構成になっていたのだなと感じます。

 本人たちがA級ラブロマンスのつもりでも、周囲から見たらB級ラブコメ……という状況には身に覚えがありすぎるのですが、そもそも世の中ってみんな、そんなものですよね?(笑)


 冒頭の吊革に使って体重をあずける動作もわかる、わかる、でした。

 たまに、その状態でこっくりこっくりと船をこいている方もリアルで見かけますが、本当にお疲れ様です、と言ってあげたい気持ちになります。(でも正直、あれは迷惑ですがねw)

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