殺処分アイドル!  野崎アユ

文字数 2,197文字

売れない地下アイドル・ぱらふるの山吹れもんと朱崎りんご。ある日、目が覚めると、同じ事務所所属の地下アイドル達と無人島に……!デビューをかけたアイドル達のバトルロワイヤル開幕!


(「マンガPark」より引用)

https://manga-park.com/title/970

可愛いとグロいは同居するんだね?
……まあ、その手の例でというと『ひぐらしのなく頃に』が真っ先に思い浮かぶが?
またそのアニメ……。

あの絵でこうも血が飛び散るかのう……と、深夜の(仕事疲れの)ノリでぼんやり眺めていたから、妙な形で記憶に焼き付いてしまっているんだよ。(とほほ)

どの回だったか、巫女の女の子がグッサグッサと刺されて(と、冒頭で思わせておいてタネを明かすと自殺なのだが)死んじゃうのとか、あったよね。

あった、あった。ってか彼女は基本(描かれるかどうかはともあれ)毎回死ぬんだけどね?
まあね。
そもそもあのアニメは初回のループからエグかったよ。

なんせハーレム系男子(彼が主役なんだよね?)が自分の喉を掻きむしって死ぬんだもんな。マジかよ! と、驚いた。

驚いた翌週には何事もなく生きてたからさらに驚いた!(笑)

この漫画も、序盤からエグイね。
その序盤からツッコみまくって、しまったのだが(笑)
……そうね?(笑)
まあ、そのあたりの話は後半に大事にとっておくとして。
とっとけるかな?

とっとける!

ちなみにぼく、この作者の作品を最初に読んだのが『怪物ビスケット』なのだよ。

ほのぼの(ちょっと怖い面もあったけど)なあのノリのままでいると、今回の転身ぶりにかなり驚かされる。

可愛いとグロいは同居するんだね?(2回目)
同居するらしい。(確信)
と、そんなわけで本日の話題は『殺処分アイドル』。
……ツッコんでいい?
後半に取っておくって言ってたじゃない。
ふぐぅ。
内容としては、とある芸能事務所所属のアイドルたちを集め、勝ち残った2人にはスター街道を約束する代わりに、敗者には容赦なく死んでもらう、というもので……。
その時点で社としてアウトだろ、と、誰もが思う。
だからツッコむの早いって!

しかもアイドルがゲームに挑む様子が生中継されていて、それを見たファンたちの投票によってランキングが決まり、上位の2人が優勝になるという仕掛け。

そもそもアウトだし、誰かが通報した時点でやっぱりアウトじゃないか、と、どう考えてもツッコミ必至!

圭さん!
しゅん。
……まあそんな感じで、圭さんは最初、これはVRのゲームか何かではと推測したんだよね。

他でもいくつかの推測はしていたんだけど、ことごとく外れたな。

とはいえ、あまりの非現実感で絶対に裏があると思ったんだ。

そのあたりのことは追々(おいおい)話題にしていくとして、この漫画の凄さその1は死に方のエグさだね。

初回はまだ良かったんだよ。耳に仕込まれた爆弾で頭部が吹っ飛んだだけだったから。問題は次のゲーム。

帽子をかぶった魔女チームと人間チームとに分かれて、魔女は帽子を取られたら、人間は帽子を取れなかったら、耳のセンサーが発動して火あぶりの刑。
非科学っぷり半端なし!(笑)
とはいえ、ここからの「現代科学じゃ無理! どうなってるの!」……とか、「ざくろちゃんの目以外、みんな翌日には怪我が治ってない?」……なツッコミ要素のオンパレードは、それを上回るストーリーの面白さにすっかり飲みこまれてどうでもよくなってくるんだよね。
初回の、れもんに対するりんごの裏切りからね、回を重ねるごとに人間のいろいろが出てくる出てくる。
良い面も、悪い面も!
そして、容赦ないデスゲームを繰り返すのに「アイドルとは何か」、からブレないのが凄さその2。
運も大事な要素であるタイル選びや、ポロりなんて言語道断の水鉄砲ゲーム、体力がなくてどうするなステージパフォーマンス……。
ゲームそのものだけじゃなく、個々の女の子たちが芯として持つ「これが私のアイドル像」というのも見どころだった。
麗ちゃんの「ノルマ以上の成果を上げてこそアイドル」というのはカッコいいし、ポロりで死ぬ前に潔く身を投げる愛ちゃんのカッコよさもいい。

愛はさ、リタイヤ早すぎる。

最後まで食い込んでくるメインキャラだと思ったのにな……。
……でもこの漫画、表向きの主役はれもんかもしれないけど、真の主役は間違いなく愛だと思う。(りんごではなく)
その愛ちゃんが中心になる裏(敗者部屋)のおまけは楽しすぎて、本編とのギャップにとにかく悶える。
ってか、この裏の存在こそがタネ明かしへの壮大なフラグだったのではと、最後まで読んだ今は思うのよ。
ゲーム以上に現実が残酷で、驚いた。
現実も残酷だし、りんごへの仕打ちもひどすぎるだろ。彼女だけが知っていて、彼女だけがずっと見てきたとか、想像すればするほどにあんまりな気持ちになってしまった。
でも、〇〇が残酷なのは『虐殺ハッピーエンド』で学習したばかりでしょ?
そうなんだけど。ってか、なぜ〇〇を伏せた?
ネタバレしちゃうじゃん!
……そっか(汗
それとぼく、タネを明かされて『△△の国のアリス』がオーバーラップした。

……なぜ、△△を伏せる?

これもバレちゃうからね。ちなみにルイス・キャロルの作品じゃないよ!
まあともあれ、ぼくはラストに「ごほうび」があってほっとしたよ。

ぼくはラスト、あの愛ちゃんは何歳なのかが気になっている。

? 32歳 永遠の18歳だろ?(にやにや
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