ミラート年代記2 タリンの秘密 ラルフ・イーザウ/酒寄進一(訳)
文字数 1,230文字
裏切り者ウィンカデルを倒し、新王となったエルギルとトウィクス。だが、ミラート世界にかけられた悪神マゴスの呪いはまだ解かれていなかった。復活を期した悪神マゴスは、失われた魔剣「悲痛」を狙う。さまざまな罠をかいくぐり、敵を追跡するエルギルたち。ついに彼らはキトラ山上で、魔神マゴスと対決する。しかしそこにはワグ族の大軍団が待ち構えていた。
トゥイクスと……ファルゴンのことだよね。いや、これはぼくもショックだった。
でもぼくはショックから立ち直った後で、一度死んでいるからこそ再び死なねばならなかったのかもしれない……と、思い直すことにしたよ。
死を覆すことは許されていないんじゃないか? それは神でさえ許されない行為なのでは、と。
そこまでいうつもりはないんだけどさ。……でも、二度目の蘇生にはムーリアが反対するでしょ?
この物語では「ひだ」と表現されるけど、織物(歴史模様)に例えた『時の車輪』もも糸(人間)を無理やり世界から抜き取ることの危険性を何度も諭すし、作家その人が「死」を覆すことを良しとしていなかったのかな、とも思うんだよね。
その時は、笑うしかないが。
言われてみれば彼は「死んだ」とはされていなくて、ずーっとずーっと「行方不明」扱いではあったんだよね。しかしここで復活するか、という驚きはすごい。
そういう意味では、3巻で二人の関係のなんらかがあると、期待してもいいのかな。
うーむ。双子の恋愛事情は複雑になりそうって前作読んだ時に思っていたけど、こんな解決の仕方になるなんて、思いもしなかったんだよなあ。。。。
ん?
確かにある、ね。
でも、2巻の終了時点で世界に平和が訪れたのかというとそうでもないからもどかしいが。
いろんな意味で2巻は中途半端。1巻読んだ時はここで止めてもいいかと思っていたけど、ここまで読んだら3巻は是が非でも読むしかないもんな。
ふえぇん(汗