未完成ピアニスト  筒井美雪

文字数 797文字

白城(しらき)音楽高校・ピアノ科1年の彩坂二葉(あやさか ふたば)は極度のあがり症。人前での演奏がからっきしダメな彼女の前に現れたのは、音楽一家のエリート御曹司・一ノ宮王輝(いちのみや おうき)先輩! 緊張のあまり異常発汗、呼吸困難、貧血を起こす彼女に、Sっ気たっぷりな王輝先輩の鬼指導が始まって…!?


(マンガParkより引用)

https://manga-park.com/title/2399

ちょっとだけ、『蜜蜂と遠雷』を連想するんだよね。

最後にコンクールがあるし、才能ある若者たちが音を溢れさせているという意味では、重なる部分はあった。選曲はこっちの方が有名どころを持ってきているので親しみやすいかな。……終始ギャグだけど(笑)

絵の凄さ、みたいなのも感じさせてくれる。

そうだねえ。

『蜜蜂と遠雷』は文字しかないから、出された曲を知らないと情景を思い浮かべにくいし、想像の限界に挑まされてしまう部分がある。音楽を主に添えた作品は小説の分が最も悪く、映像作品には親しみやすい。

そんな風には思っている。


でも、漫画になるとはまたちょっとテイストが違うでしょ?

漫画って、曲を知らなくても、音が鳴り響かなくても、メロディーが聴こえてくるような気がするんだよ。
そういう意味で一番すごい漫画は『青のオーケストラ』ではないかと、ぼくは思うんだ。
あれは、絵から音楽が弾け出してくるよね。震えるもんなあ。

最初に読んだ時のあの感激は忘れられないねえ。現在この『青のオーケストラ』は作者の都合で連載が滞りがちで寂しいけれども、悪い都合ではないからこちらも気ままに次を待っている感じになっているよ。

この漫画だって音で紙面が揺れない?

揺れる。漫画の可能性ってここにもあるな、と、思う。
内容はギャグだけどね。
どSな先輩、みたいな宣伝文句だったけど、振り回されてるのはむしろ先輩の方だったしね。
ほんと、ずっと笑っていられたよ。
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