24時50分 海と月  SARTRE6107

文字数 428文字

頑張れ! と応援したくなる。


 仕事を辞めるのはかなりの勇気です。

 かくいう自分は「辞めたい」と思って早ウン年、同じ会社に無理やりしがみついています。そろそろ化石に、いや、もう化石になってしまっているのかもしれません。


 この主人公は、しかし、次の就職先(あるいは次にすべきこと)が決まっていないあやふやな状態なのでしょう。

 「調理前に塩を振られた魚」という前半の表現が印象深いです。

 その表現が「焼かれるだけ」=「次がない」ことを巧みに表していると感じます。


 「尖った月も、湿ってしまえば形があやふやになる」以降は主人公の、自らを慰める様子と心情が強く滲みます。

 「次はある!」

 と、読みながらそう言ってあげたい気持ちになりました。

 頑張れ!

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