猫弁と魔女裁判  大山淳子

文字数 1,785文字

百瀬太郎は、青い瞳の女性国際スパイの強制起訴裁判に、指定弁護人として選任された。挙式の相談に乗ってくれない百瀬に困惑する婚約者の亜子。事務所に帰ってこない主を待ちわびる野呂と七重。飼い主と会えずに寂しい日々を送るテヌー。百瀬の事務所を手伝う赤井、百瀬の身を案じる法律王子と透明人間。一心不乱に裁判の準備をする天才弁護士は、シリーズ最終巻にしてついに法廷に立つ。


(「講談社BOOK倶楽部」より)

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000188745

百瀬太郎は果たして結婚できるのか!
ここに来て、ここまで来て、まさかの延期になるとはぼくも思わなかった。
そりゃまあ、前向きな延期なんだけど……。

猫弁はいいんだよ、猫弁は。何歳になろうが猫弁は猫弁だし。問題は彼女の方なんだが。

本当にいいのだろうか。まあそれが、百瀬太郎を愛した宿命なのかもしれないが。

結婚届だけでもさっさと出したらいいよね?
だよねーだよねー!
……と、外野で騒いでいても仕方ないのだけど。
とりあえず、これを読み終わってすぐにぼくは既刊本があと何冊残っているのか調べてしまったよ。
あ!
……何?
この『魔女裁判』で第一シリーズが終わるわけね?
どうもそうみたいだねえ。新シリーズが『星の王子』、『鉄の女』と続く。
ぼくこれ、それならますます百瀬太郎は永遠に結婚できない可能性が捨てきれなくなってきたと思う。
延期に次ぐ延期で読者が永遠に焦らされる系なんだろうか。かの『赤い霊柩車』シリーズのように……。
それってドラマの方?

初期のを見返すと片平なぎさと神田正輝のふたりはちゃんとカップルなんだなって思えるんだけど、最近のは普通に孫がいそうな安定感で笑ってしまう。

でも、ラブラブ。
ってことに、この猫弁シリーズもなっていきそうだよね。下手したら。
まあ、この件は新シリーズ読んでからまた話そう。
らじゃ!

さて、『〜天才百瀬とやっかいな依頼人たち〜』に始まり『透明人間』、『指輪物語』、『少女探偵』と続き、今回の『魔女裁判』。

母親との因縁がついに解決!
なぜ彼女が猫弁を施設に預けて蒸発してしまったのか、納得のいく理由がきちんと用意されていた。
しかし、まるで別人になってしまった女性を見て自分の母親とわかる猫弁がすごくない? 親子の絆がそうさせたというより、やはり猫弁は天才なんだなと唸らされる。
この子にしてこの親あり、とも思ったけどね。
でも、今回の主役は確実に亜子さんだったと思うな。
「ずっとさわっていたい」にキュン死ぬかと思ったよ!
オトナのようにわかったふりして、一人で納得して抱えて傷ついて、それでも最後にしっかりと一歩を踏み出す。

強くあれ、乙女!

そういえば、夫婦の在り方を荷物の背負い方で表現するのが、ぼくは好きなんだよね。この作品にも登場する表現だけど、最初に見たのは『光と闇の間にありて』だった。

表現の素敵さに感動したので今でも強く印象に残ってる。

そういえば、あの小説は、いつ書籍化するの?
うん、さっさと書籍化してほしい。出版社は何をやってるんだろうか。(でも最近、なろうは遠ざかっていてこまの作品もほぼ追いかけておらず、もしかしたら、もしかしても自分はキャッチできぬ。汗)
うむむ。まあ、『古の森の黒ドラちゃん』もそうなんだけど、ライトノベルならすぐに出版にこぎつけるのに、なんでかなあと思ってる。
と、それはともあれ本作『魔女裁判』だけど、エピローグの部分が素晴らしく素晴らしくないかいな?
圭さん、語彙が壊れてる……(笑)
あの部分だけのショートアニメを誰か作ってほしい。無限に見ていられる気がする。
結婚はしないけど、同居は始まるんだね。次のシリーズではあのボロアパートで二人が暮らしているのか……。(しみじみ)
そっからがどうなるのかが、楽しみだよね。
家事は確実に猫弁の担当だと思う。
片付けもそうなるだろう。
それでも猫弁、怒らなそう。
彼の場合は、どっちがやったっていいものは、できるどっちかがやればいいんですってスタンスだろうからねえ。(亜子がそばにいれば幸せだろうし)
でも、それが次の亜子さんのモヤモヤになったりして?(私って存在している価値ある? 的なやつで)
あとは、同居するからには、「はじめて♡」がうまくいくかどうかも気になるポイント!
圭さん、エッチー!
鼻白むなー!
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