猫弁と魔女裁判 大山淳子
文字数 1,785文字
百瀬太郎は、青い瞳の女性国際スパイの強制起訴裁判に、指定弁護人として選任された。挙式の相談に乗ってくれない百瀬に困惑する婚約者の亜子。事務所に帰ってこない主を待ちわびる野呂と七重。飼い主と会えずに寂しい日々を送るテヌー。百瀬の事務所を手伝う赤井、百瀬の身を案じる法律王子と透明人間。一心不乱に裁判の準備をする天才弁護士は、シリーズ最終巻にしてついに法廷に立つ。
(「講談社BOOK倶楽部」より)
ここに来て、ここまで来て、まさかの延期になるとはぼくも思わなかった。
猫弁はいいんだよ、猫弁は。何歳になろうが猫弁は猫弁だし。問題は彼女の方なんだが。
本当にいいのだろうか。まあそれが、百瀬太郎を愛した宿命なのかもしれないが。
だよねーだよねー!
とりあえず、これを読み終わってすぐにぼくは既刊本があと何冊残っているのか調べてしまったよ。
……何?
どうもそうみたいだねえ。新シリーズが『星の王子』、『鉄の女』と続く。
延期に次ぐ延期で読者が永遠に焦らされる系なんだろうか。かの『赤い霊柩車』シリーズのように……。
でも、ラブラブ。
まあ、この件は新シリーズ読んでからまた話そう。
さて、『〜天才百瀬とやっかいな依頼人たち〜』に始まり『透明人間』、『指輪物語』、『少女探偵』と続き、今回の『魔女裁判』。
なぜ彼女が猫弁を施設に預けて蒸発してしまったのか、納得のいく理由がきちんと用意されていた。
この子にしてこの親あり、とも思ったけどね。
「ずっとさわっていたい」にキュン死ぬかと思ったよ!
そういえば、夫婦の在り方を荷物の背負い方で表現するのが、ぼくは好きなんだよね。この作品にも登場する表現だけど、最初に見たのは『光と闇の間にありて』だった。
表現の素敵さに感動したので今でも強く印象に残ってる。
うん、さっさと書籍化してほしい。出版社は何をやってるんだろうか。(でも最近、なろうは遠ざかっていてこまの作品もほぼ追いかけておらず、もしかしたら、もしかしても自分はキャッチできぬ。汗)
うむむ。まあ、『古の森の黒ドラちゃん』もそうなんだけど、ライトノベルならすぐに出版にこぎつけるのに、なんでかなあと思ってる。
と、それはともあれ本作『魔女裁判』だけど、エピローグの部分が素晴らしく素晴らしくないかいな?
あの部分だけのショートアニメを誰か作ってほしい。無限に見ていられる気がする。
そっからがどうなるのかが、楽しみだよね。
片付けもそうなるだろう。
彼の場合は、どっちがやったっていいものは、できるどっちかがやればいいんですってスタンスだろうからねえ。(亜子がそばにいれば幸せだろうし)
あとは、同居するからには、「はじめて♡」がうまくいくかどうかも気になるポイント!
鼻白むなー!